「今を受け入れる」ということ
みなさんは生活している中で、「過去に戻りたい」と思うことはありますか?
もしこの質問の答えが「YES」なのであれば、過去に戻りたいと思う理由はなんでしょうか。
・「昔はできていたことが今はできなくなったから」
・「大切な人がいなくなってしまったから」
・「過去の決断を後悔しているから」 など
筆者のわたしも「ああ、昔はよかったなあ」と思うことはあります。
きっと過去を振り返って「あの時こうしておけば」「あの頃はよかったなあ」と思うことは
人間誰しもあるのではないでしょうか。
生きていると「想定外」のことにたくさん出会います。
大きなことから些細なことまで…。
それでも朝はやってくるし、生きていかなければいけないですよね。
そんな時にわたしはよく「今を受け入れること」について考えます。
過去について十分向き合って、考えて、では今をどうやって生きていこうか…。
人は誰しも「幸せに生きていきたい」と願っています。
過去は変えられないし、今の自分があなたです。
そんな自分をまるっと受け入れて生きていくことができれば、過去が恋しくなる時間も減っていくでしょう。
そのために必要なのは「今の幸せを見つける力」と経験をプラスに活かしていく「思考を方向転換する力」です。
今を楽しむ力を日頃から養っている人は、どんなに辛い経験もプラスの経験に変えてまた成長していけるのです。
まずは「今の幸せ」について考えてみます。
当たり前に過ぎていく毎日をふと立ち止まって考えてみてください。
今、目の前にある「幸せ」ってなんでしょうか。
生活の中で、自分の心が喜んでいる瞬間をしっかりと体感してみることも大切です。
めったにやってこないような「やったー!」と思う瞬間も幸せですが、日々の生活の中で心穏やかな時間も幸せな時間です。
ではそれはいつでしょうか。
など…
きっと挙げ始めるとたくさん出てくると思います。
もしあまり浮かばないなあ…と思う人がいれば日常の中で
「ああ、今わたしの心は穏やかだな、と思う時間」を意識してみてください。
そして「日々の幸せに気づくこと」と同時に大切なのは「過去の経験をプラスに変えていく力」です。
例えば、もう思い出したくないような辛い経験をしたとします。
・会社でパワハラに合い、退職した。
・大切な恋人を失った。
・病気になり、後遺症が残ってしまった。 など…
辛い経験をしたときには「もう2度と同じ経験をしたくない!」と思いますよね。
本当にそうだと思います。
毎日幸せに生きていたいですし、辛い経験は避けたいものです。
冒頭で述べたように、それでも生きていく中で「想定外」の出来事がやってきます。
大切なのはその出来事が起きた「その後」です。
辛くて悲しくて、心も体も疲弊してしまい、もう人生終わりだ…と悲観しそのままの場所で生きていくことをイメージしてみてください。
あなたはどんな顔で生活しているでしょうか。
そんなとき、自分に「日々の幸せを見つける力」が備わっていると、辛い状況の中でも
またそれを乗り越えた後も「自分にはこれがあるじゃないか」とあるものに目を向け、前に進むために少しずつ切り替えていくことができます。
それにはもちろん時間は必要ですが、少なくともずっと同じ場所にとどまって悲観し続けている、ということはないでしょう。
また、自分が経験したことで気づけたこともあるはずです。
・自分がいつか変わりたいと思っていた性格と向き合うことができた
・失うものもあったが同じ経験をした人との新たな出会いがあった
・家族のありがたさに気づくことができ、周りの人にやさしくなれた など…
これもまた今を受け入れて幸せに生きるために必要な「思考の方向転換力」です。
辛い経験をした際には「辛かった…けれど~」と
けれどの後に続く言葉を探してみてください。
その経験はあなたに何を教えてくれましたか?
しんどさの渦中にいるときはこうやって振り返る余裕はありませんが、少し心にゆとりが生まれた時にぜひ考えてみてください。
いかがだったでしょうか?
筆者もそれなりにいくつかの辛い経験してきました。
今振り返ってみると、「あの経験があったから今の自分がいる」と思うことはたくさんあります。
絶望を感じるような経験も、悲しくて泣いていた毎日も
いつかは自分のことをより深く理解し、自分らしい生き方を構築していくための時間だったんだなあ、と思える日がやってきます。
大切なのは「今の幸せに気づくこと」と「プラスの方向転換」です。
与えられた人生の、限られた時間を、幸せで豊かに過ごせるかどうかは日々の積み重ねです。
ぜひ、今日ご紹介した2つについて実践してみてくださいね。